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「きことわ」、「苦役列車」 [読書感想文]

言わずと知れた芥川賞受賞2作品。
妻が掲載されている文藝春秋を買ってきていたのですが、ようやく読み終えました。

受賞したってことはいちおう勝ち組なわけで、そうでないものが書くとただの負け惜しみにしかならないんですが、正直言って、なにが面白いんだかぜんぜん分からない。

この面白さが、良さがわからなければ受賞なんて夢のまた夢だぜ、って理屈は分かるけれども、面白くなかったのだから仕方がない。
無理に面白さが分かる気にもなれない。


苦役列車はまだ一息に読めました。
私小説という形式がそもそも私にはあまり合わない。
でも、作者インタビューを読んだところ、作者はこの手のジャンルが好きで、好きが高じて、小説を書いて、受賞しているのですからニーズはあるということでしょう。じゃあOK。
今どき、あの文体はどうなの?と思いますけど。

きとこわは読むのがひたすら苦痛でした。
いつ面白くなるのか、せめてラストが素敵に違いないと最後までページを捲ったんだけど、全くそんなことはなかった。
選評にあった情景の表現が素晴らしいってのは同意しますが、それだけだよね?と言う感じ。
既存の作家さんでもっと優れた方は大勢いると思いますし。
過去と現代を行き来するするストーリーも評価されていましたが、それこそ凡庸な手法であり、特に優れているとも思えなかった。

芥川賞受賞作品を読んだのは久しぶりだったのですが、俗に言われているように、話題集めのショーレースなのかな。まぁ、負け犬の遠吠えなんですけど。



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