世界史を作った海賊 [読書感想文]
ブラタモリで村上水軍(海賊)の話をやっていて「そういえば本を買ったな」と思ってkindleを起動したらイギリス海賊の話でした。
エリザベス女王1世の時代。
まずエリザベス女王1世が16世紀だということにびっくり。
そんなに昔だったんですね。日本では戦国時代から江戸時代に入るころ。
そんな頃から遠洋航海して貿易をしていたのだと改めて知りました。日本にもザビエルとか来ていましたし、東南アジアに日本人町があったのは知っていましたが、改めて凄いなと実感。
そしてイギリスのやりっぷりが酷いw
国公認、女王公認の海賊行為で、当時強国だったスペイン、ポルトガルから略奪しまくり
奴隷売りまくり
黒人奴隷を売っていたのはそもそもアフリカの黒人だというのは知っていましたが、初めてその裏側を見ることができました。
主にアメリカの影響で奴隷と言えばアフリカから連れて来られた黒人奴隷みたいなイメージになっていますが、奴隷制度なんて太古から世界中であるわけで、そのほとんどは戦争に勝った国が負けた国の人間を捕虜にしている。
南北アメリカ大陸に送り込まれたのも、アフリカの国同士の闘いで負けた人たちで、その利権のほとんどをポルトガルが持っていたのをイギリスがかっさらっていったと。
色々と人間の業の深さを教えてくれる本でした。
時代がけっこうあっちこっち行くあたりは分かりにくかったです。
Fate/Grand Orderではコロンブスが凄い悪役に書かれていますけど、この本を読むと納得できますw
※この本にはコロンブスはほとんど出てきません。
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