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シン・仮面ライダー [映画]

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ネタバレを含みます。

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最近の、と言えるほど熱心に観ているわけではないが、テレビで放映されている新作仮面ライダーで不満なところはライダーではないところだ。

毎作専用オートバイが設定されるけれども、それが使用されることをほとんどない。
現場にも自分の脚で駆け付ける。

もちろん昔に比べれば、撮影する難しさもあるだろうし、オートバイそのものに対する魅力の低下も影響しているだろう。

ヒーローがオートバイに乗る必要はないのに「仮面ライダー」を名乗っている。

スポンサーの意向やらなにやらがあるのは理解しているが、もの足りない。



シン・仮面ライダーの仮面ライダーはしっかりライダーしている。

しつこいぐらいにオートバイに乗っている。

もちろん変身システムとしてオートバイが必要であるという原作の初期設定を採用したためもあるだろう。逆にライダーであるために初期設定を採用したのかもしれない。


パンフレットでプロデューサーの白倉氏は庵野監督の最初のプロットを受け取った時の印象をロードムービーだ、と述べている。

なるほどな、と腑に落ちた。

本郷とルリ子はバイクで旅を続ける。


途中から登場する一文字は「バイクは孤独に向き合う乗り物だ。それが好きだ」と言う。

しかしラスト、一文字は本郷の意識が入ったマスクと一緒に旅に出る。

復活したサイクロンと一緒に。

ロードムービーは続くのだ。


そしてマスク。仮面。

劇中、敵味方問わずにとにかくマスクを被り、脱ぐ。

この作品での仮面は正体を隠すためのものではない。

闘うためのものだ。戦闘開始のスイッチなのだ。

ならばただの「面」でも良いではないか。

しかし仮面なのだ。自分とは異なるモノになって闘うのだ。


仮面とライダー

大きな二つの要素を考え抜いたうえで、庵野監督のテーマである家族愛を加えたのが本作だったのではないか。

シン・エヴァンゲリオンのテーマが実は家族愛だったことは驚いたが、本作のテーマも家族愛だった。庵野監督のテーマなのだろう。意外だけれども。


家族愛を求めるロードムービー

実に一般的な作品じゃないか!

そこに半世紀前の特撮の要素が散りばめられているだけなのだ。

旧作ファンでなければ楽しめないという意見がネット内には溢れているという意見も目にするけれども(私のタイムラインには全然流れてこないが)、仮面ライダーファンでなくても楽しめる作品になっていると思うのだ。



欲を言えば、石切り場での大爆発が見たかった。


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